FUJI: 6番手スタートの666号車が波乱のレース1を制しランキング同率トップに浮上!

FUJI: 6番手スタートの666号車が波乱のレース1を制しランキング同率トップに浮上!

予選1で出走したジェントルマンドライバーがスタートを担当するレース1は、2周のフォーメーションラップを終えてからブラックアウト。ポールポジションからスタートした296号車は上手く逃げ切り、1コーナーでのリードを守り抜いた。

そのすぐ後方ではコーナーの進入時、イン側から順に555号車、45号車、24号車、84号車のフォーワイド状態に。ブレーキングで行き場を失った中央の45号車と24号車が接触し、早速、レースは波乱のスタートとなった。

接触自体は軽く、2台とも一見、ダメージはないかのように見えたものの、当たりどころが悪かったのか45号車はすぐに1コーナーの出口でマシンを止めて、ドライバーの辻子依旦はマシンを降りてリタイア。SUGOのレース2から2戦連続の無得点となり、決勝以外でのセッションでは速さを見せているからこそ、PONOS RACINGにとってはまたも悔しい結果となってしまった。

一方の24号車は、レース継続を試みて走行を続けたが、こちらもマシンにダメージを負っていたことからガレージに戻りリタイア。SUGOレース2で健在だった内田優大と元嶋佑弥の速さを考えると、クリーンにスタートできていれば優勝も大いに見えていたかもしれない。

そんななか、1コーナーのフォーワイド時に大外にいた84号車にも悲劇が訪れた。オープニングラップ中に、マシンから黒煙が上がり、スタートを担当していた今田信宏は直ちに車を止めて避難することに。今田がマシンを降りてからは、Nissan GT-R NISMO GT3の後方から炎が上がってしまう災難となった。

そんな波乱のスタートを切ったレース1は、すぐにセーフティーカーが導入されたが、48分を残したタイミングで、レースは赤旗中断。全車がピットレーン待機となり、一同がコースの改修を待つことに。

約15分間の赤旗期間を経て、レースが再開。リスタート時点での順位は296号車、9号車、555号車、666号車、81号車となっており、特に2番手、3番手の2台は1コーナーの波乱をうまく回避してポジションアップを果たした。

その後、9号車の武井真司が徐々にペースを失い中位へと転落。笹原右京へとドライバーチェンジ後はペースが回復したものの、今度は右リアタイヤのパンクが発生し、絶好調かのように見えていたBINGO RACING with LM Corsa にとっては、総じて苦いレースとなってしまった。

そんななか、前戦からのサクセスペナルティがなかった666号車はドライバー交代後、トップに浮上。今大会からデビューした渡会太一は、早速レースリーダーとしてフィールドをコントロールする立場となった。

すぐ後ろからは川端伸太郎が着々と距離を詰めてきており、テスト走行から見受けられていたフェラーリの速さを考えると、296号車がリードを奪い返すのは容易なことかのように見えた。しかし、約20分間に及んだ渡会の精力的なドライビングによって、2台のギャップは縮まることがなく、666号車は6番手から見事な優勝を飾った。

GT3 Amクラスは再び1号車が優勝し、3連勝をマーク。GT4クラスも同様で、39号車が82号車からの攻撃を抑え込み、パーフェクトスタートを維持した。GTCクラスは今大会にスポット参戦をする27号車が勝利を挙げた。

666号車はこの結果を受けて、ランキング49ポイントで9号車と同率1位となった。296号車は1ポイント差で続き、その次の24号車はその13ポイント後方となっている。

明日のレース2は14:50スタート。GT World の公式YouTubeで無料LIVE配信が行われ、英語、日本語の実況から選んで視聴できる。