> 98号車が圧倒的速さを見せて快勝!/GT4クラスは38号車が2連勝を記録
> レース2:リザルト
7月7日(日)、鈴鹿サーキットにてJapan Cup Rd.6(レース2)が行われた。ポールポジションからスタートしたのは98号車K-tunes Racing。チームメイトの96号車は2番手につけ、9号車BINGO Racingが3番手からスタートした。
98号車は1コーナーへのホールショットを守り抜き、ファーストスティントを担当する高木真一は早速、後続との距離を引き離し始めた。GT4クラスも同様の戦況で、ポールポジションスタートの38号車WAKAYAMA TOYOTA with HOJUST Racingは、スタート直後から後続が激しい争いを繰り広げるなか、独走状態でリードを広げていた。
ピットウィンドウがオープンするレース時間25分が経過するまで、グリッド全体で見ても大きな動きはなかった。最初にピットインしたのは、総合5番手、GT3 Amクラス3番手で走行していた7号車Comet Racing。早々にドライバー交代を済ませ、レース1同様、前方のアンダーカットを狙う戦略を採っていた。
その後は全車順当にピット作業を完了させたが、2位とは30秒以上差をつけていた98号車は、10秒のサクセスペナルティを凌駕し、そのままリードカーとしてレースに復帰。2番手の96号車もポジションを維持したが、3番手の9号車に徐々にタイム差を縮められていた。
その後、9号車は96号車を追い上げ、オーバーテイクのタイミングを伺う状況に。レース時間40分が経過したところで、9号車がホームストレートで98号車に並びかける。アウトへのダミーを仕掛け、1コーナーのインを狙うも、9号車の左フロントが96号車の右リアと接触し、両車スピン。共に自力でコースに復帰したが、9号車にはドライブスルーペナルティが科された。
しかし、9号車は無線トラブルに見舞われたため、ペナルティの指示が入らず。今度はペナルティ未消化の違反により、黒旗で失格となってしまった。レース1のリタイアに引き続き、レース2でも無得点となり、9号車にとって鈴鹿大会は苦い思い出になったと言えるだろう。
後続のトラブルにより、さらにリードを広げた98号車は完全な独走状態でチェッカーを迎えた。2位の96号車とは驚きの50秒差をつけて、完璧なポールトゥウィンで、シーズン3勝目を飾った。
96号車は接触があったものの、後続とは十分な差が開いていたことからポジションを落とすことなくゴール。K-tunes Racingは鈴鹿2レースともに1-2フィニッシュをマークし、最高の形で大会を終えた。
3番手にはレース1同様、7号車が入り、同時にGT3 Amクラスも優勝。この暑さで1人体制の55号車Team MACCHINAは今大会で連勝記録がストップしてしまったが、堅実な走りで総合4番手につけた。
GT4クラスでは、38号車がポールトゥウィンで鈴鹿大会2連勝をマーク。50号車YZ RACINGが2番手につけて、39号車TOYOTA GAZOO RACING INDONESIAが3位表彰台を獲得した。
GTCクラスでも16号車ABSSA MOTORSPORTが優勝し2連勝。クラス2番手につけた83号車 GAMA 83 Racingとは1周以上の差をつけて圧勝した。
次戦のSRO GT PowerTourは8月23日から25日にかけて、岡山国際サーキットで行われる。Fanatec GT World Challenge Asia Powered by AWSはRd.9 & Rd.10が開催され、Japan Cupはシーズン最終戦となるRd.7 & Rd.8が行われる。