+ タイトルをかけた9号車と666号車が接触し296号車がチャンピオン
+ 45号車がシーズン2勝目
+ すでにチャンピオンを獲得していた1号車と39号車がそれぞれクラス優勝
9月14日(日)、鈴鹿サーキットにてシーズン最終戦となるJapan Cup Rd.8にあたるレース2が開催された。シリーズチャンピオンがかかったこのレースは、296号車Hitotsuyama with Cornes Racingが104ポイントでランキングトップ。2位の666号車seven x seven RacingのBankcyが99ポイント。3位の9号車BINGO Racing with LM Corsaは97ポイントで、45号車PONOS RACINGが79ポイントと四つ巴のタイトルバトルが幕開けとなった。
ポールポジションスタートをした45号車は1コーナーへのホールショット守った。非常にクリーンなスタートでレースが始まったなか、8番手スタートだった666号車は一気に4ポジションアップを図りチャンピオン獲得に向けて優位なスタートダッシュを切った。
ピットウィンドウがオープンするまでは動きが少ない展開だったが、最初にピットインしたのは296号車。その後、上位集団が一気にピットインし、リリースの際にはファストレーンが大混雑した。タイヤ交換終了後の順位は45号車、181号車NORIK RACING、9号車、666号車、555号車MAEZAWA RACING、296号車の順番となった。
このままの順位でフィニッシュした場合、カウントバックで9号車のチャンピオンが決定となった。なんとしてでもそれを阻止するべく、666号車は9号車に猛アタックを仕掛け始めた。
懸命なディフェンスで9号車も守り抜いていたが、レース残り15分を切ったところでヘアピンのイン側を狙った666号車がブレーキをロックし、侵入で9号車と接触。マシンにダメージを負った9号車はリタイアを強いられ、666号車にはストップゴーペナルティが科された。
これにより、着々と周回を重ねていた296号車は4番手へとポジションをアップし、チャンピオン獲得が決定的となった。しかし、最後の最後までバトルは続いた。
最終ラップで181号車、296号車、24号車Max Racing、18号車TEAM UPGARAGE with ACRの4台による2位争いが繰り広げられており、24号車が最終シケインのブレーキングでイン側に飛び込むもオーバーシュート。急いでコースに復帰しようとするもスピンしてしまい、その隙に296号車が181号車をオーバーテイクして2番手に浮上した。
結果、45号車は見事なポールトゥウィンで大波乱のレースをスタートからフィニッシュまでコントロール。今シーズン2勝目を挙げて、ランキングは104ポイントで2番手まで上げた。
2位フィニッシュを記録した296号車の都筑晶裕と川端伸太朗は、最終的に122ポイントで2025 Japan Cupシリーズチャンピオンに輝いた。1勝に加えて他5回の表彰台を獲得し、最も安定した速さでタイトル獲得に相応しいシーズンを戦い抜いた。
GT3 Amクラス、GT4クラス、そしてGTCクラスは、それぞれチャンピオンが決定していた1号車Team MACCHINA、39号車TOYOTA GAZOO RACING INDONESIA、888号車BINGO Racingがそれぞれクラス優勝を飾った。
そんな2025年シーズンのJapan Cupはこれにて閉幕。8戦中6チームが表彰台のトップステップに登るなど、1年を通して非常に競争力の高い戦いが見られた。そんな発足3年目を迎える2026年のカレンダーは、以下の通りだ。
2026 Japan Cup カレンダー
3月/4月:富士スピードウェイ プレシーズンテスト
5月15-17日:スポーツランドSUGO Rd.1 + Rd.2
7月10-12日:富士スピードウェイ Rd.3 + Rd.4 (SRO GT PowerTour)
8月28-30日:岡山国際サーキット Rd.5 + Rd.6 (SRO GT PowerTour)
9月10-12日:鈴鹿サーキット Rd.7 + Rd.8 (Intercontinental GT Challenge)