SUGO: 波乱のレース2を制したのは24号車!初戦の悔しさバネに見事な優勝

SUGO: 波乱のレース2を制したのは24号車!初戦の悔しさバネに見事な優勝

> GT4クラスは39号車が2戦連続でポールトゥウィンのパーフェクトスタート

> GTCクラスでも888号車が2連勝

> レース2リザルト

6月15日(日)15:15から晴天のもと行われたレース2は、予選2を担当したプロがスタートドライバーとしてグリッドについた。

午前のレース1では、ジェントルマンがスタートを担当。性質上、接触などが発生しやすい傾向にあるが、そんなレース1はクリーンスタートだった。そして、想定外にもプロドライバーがスタートを担当する今回のレースで波乱は起きた。

2周のフォーメーションラップを終えた後、ポールポジションからスタートした #9 BINGO RACING with LM Corsa 笹原右京 Ferrari 296 GT3は、1コーナーのホールショットを取り、リードを守り抜いた。

しかし、その後方ではフォーワイド状態となっていた #555 MAEZAWA RACING 横溝直輝 Ferrari 296 GT3 が1コーナーの侵入でコースの左側により、左後方の死角に入っていた #666 seven x seven Racing 藤波清斗 Porsche 911 GT3 Rと接触。さらにその左側には #98 K-tunes Racing 高木真一 Ferrari 296 GT3 がいたため、ポルシェは挟まれる状態となってしまい、666号車と98号車は1コーナーでコースオフ。

接触による体制の崩れこそはなかったものの、そのまま555号車は左フロントを前方の #45 PONOS RACING ケイ・コッツォリーノ Ferrari 296 GT3の右リアに当たり、45号車もスピン。結果的に4台が絡む多重クラッシュが発生した。

それでもコースオフした3台は無事に復帰。そのまま走行を続けた555号車は、一見、無傷かと思えたが、接触によるステアリング不良からピットイン。タイヤを交換してレースに戻るも、サスペンションにダメージを負っていたことから無念のリタイアを強いられた。レース1での悪い流れを挽回するべく挑んだレース2だったが、思うようにはいかない悔しい展開となってしまった。

その後、先頭では大きな動きは起こらず、9号車がリードを維持。ピットウィンドウがオープンするころのトップ3の順位は、9号車、#24 Max Racing 元嶋佑弥 Mercedes-AMG GT3 Evo、#296 Hitotsuyama with Cornes Racing川端伸太郎 Ferrari 296 GT3 となっていた。

徐々に各マシンがピットインを始めたころ、45号車が最終コーナーでクラッシュ。オンボード映像から確認できたのは、1周目の接触でダメージを受けた右リアタイヤが外れ、コーナーの立ち上がりでスピンしてしまっていたという点だった。

これによりフルコースイエローが導入され、レース時間残り20分のところで、セーフティカーが導入。6分ほど続き、残り14分でセーフティーカー解除となり、ジェントルマンドライバーによるスプリントレースへと発展した。

グリーンフラッグが振られ、レースが再開すると、9号車と24号車によるリード争いが繰り広げられた。一瞬のミスも許さない内田優大の走りで、9号車に差し込んで首位に浮上した。

レースは最後の最後まで波乱の展開が止まらなかった。残り5分のところで18号車AKITAがクラッシュ。2位争いに絡めるかというところで前方のマシンに近づきすぎて、ダウンフォースを失うかのような形で11コーナーの出口でスピン。

そのまま24号車は、トップでチェッカーを受け、レース1の悔しさをバネに見事、波乱のレース2で優勝を飾って見せた。

レース1でGT3 Am クラス優勝を果たした#1 Team MACCHINA 植松忠雄/鈴木宏和 Ferrari 296 GT3は2連勝。最高の形でシーズンの幕開けを締め括った。

1号車同様に、GT4クラスの #39 TOYOTA GAZOO RACING ハリダルマ・マノッポ/野中誠太 Toyota GR Supra GT4 Evo 2とGTCクラスの #888 BINGO RACING タイガー・ウー Porsche 911 GT3 Cup (992)も2連勝。両チームともに、2度のポールトゥウィンを達成した。

次戦は、7月11日から13日にかけて開催される富士大会。SRO GT PowerTourと題し、GT World Challenge Asia powered by AWSとの併催で行われる。そのほかに、フェラーリ・チャレンジ・ジャパンと併催されることもあり、富士スピードウェイには同時に100台近くのGTマシンが集結することとなる。

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