Japan Cupレース2: 98号車が劇的ポールトゥウィンで2連勝!

Japan Cupレース2: 98号車が劇的ポールトゥウィンで2連勝!

>82号車がGT4クラス初優勝!ファイナルラップで首位浮上

>レース2リザルト

 

6月23日、富士スピードウェイで開催されるJapan Cup Rd.4(レース2)が行われた。午前中に行われたFanatec GT World Challenge Asia Powered by AWSのレースは雨に見舞われたが、Japan Cupのレーススタート時には雨はすでに止んでおり、曇り空となっていた。

 

路面状況はウェットコンディションとなっていたが、ポールポジションスタートの98号車K-tunes Racingはドライタイヤを選択。残りのチームは全てウェットタイヤを選択し、98号車が大きな賭けに出た。

 

しかし、スタート直後から早速そのギャンブルは外れたかのように見えた。1コーナーの出口時点で2位スタートしたチームメイトの96号車に抜かれ、その後も後続に次々とオーバーテイクされ、ラップ2時点では首位から10秒差も開き、完全に戦略負け状態となっていた。

 

それもそのはず、ウェットタイヤを装着していた47号車D’station Racingですらスピンするなど、路面はかなり滑りやすい状況となっていた。

 

そんななか、レースが進行していくなか、徐々に路面が渇き始め、ウェットタイヤ勢のペースが失速。ラップ7時点では序盤に転落していた98号車は、ファステストラップを更新し、有にオーバーテイクを繰り返し、ピットウィンドウがオープンする前には首位に浮上していた。

 

各チームがドライバー交代のタイミングを見計らうなか、98号車以外のウェットタイヤ勢はペースが落ちていたこともあり、早めのピットストップを行った。そんななか、ハイペースを維持していた98号車は、後半までドライバー交代を引っ張っていた。

 

ピット作業でタイヤ交換を終えた9号車BINGO Racingと81号車Team DAISHIN with GTNETの2台は、コールドタイヤに悩まされスピン。路面が渇き始めていたとはいえ、まだまだ油断できる状況ではなかったことが伺えた瞬間だった。

 

ピットウィンドウ終了後も98号車はペースを上げ、レース残分20分時点で2位とは脅威の50秒差をつけて独走。2位の55号車Team MACCHINAとは毎ラップ差を広げながらチェッカーに向けてレースをコントロールしていた。

 

一方のGT4では、レース1に続いて再びポールポジションスタートの38号車WAKAYAMA TOYOTA with HOJUST Racingがスタートで39号車TOYOTA GAZOO RACING INDONESIAと50号車YZ Racingのオーバーテイクを許す。ピットストップ後は39号車、82号車SUNRISE BLVD、38号車の順で、リードを奪い返せずにいた。

 

そんななか、ファイナルラップにGT4クラスで壮絶なバトルが勃発。82号車が39号車からリードを奪い、後続についていた50号車も2位に浮上。最終的には39号車は3位まで転落してしまった。

 

98号車はそのまま安定した走りで、レース1に続いて2連勝を記録。2位の55号車とは丸々1分の差をつけて大勝利を掲げた。7号車Comet Racingは序盤にはペースを落としていたかのように見えたが、クリーンなレースで3位表彰台を獲得した。

 

GT4クラスでは劇的なファイナルラップで82号車がシーズン初勝利。50号車が2位につけ、39号車も3位表彰台に登った。

 

今回の富士大会終了時点で98号車はシーズン4連続ポールポジション、2連勝、2度の表彰台を獲得し、早くも圧倒的なドライバビリティと速さを見せている。

 

次戦は7月6日から7日にかけて開催される鈴鹿大会。再びFanatec GT AsiaとJapan Cupが併催されるGT PowerTourとなる。