プレビュー:シーズン最多エントリーの17台がJapan Cup最終戦の岡山大会へ臨む

プレビュー:シーズン最多エントリーの17台がJapan Cup最終戦の岡山大会へ臨む

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2024年のSRO GT PowerTour最終戦となる岡山大会が今週末に開催され、今シーズンから新たに設立されたJapan Cupの初代チャンピオンが決定する。

岡山大会に参戦するのは、シーズン最多の17台。GT3クラス9台、GT4クラス6台、GTCクラス2台とバラエティ豊富なマシンが集まった。なかでも最大の注目を集めているのは、555号車・MAEZAWA RACING・Ferrari 488 GT3・前澤友作/横溝直輝ペアだろう。

MAEZAWA RACINGは作戦の岡山大会で優勝。その際は、前澤自身はドライバーではなく監督という立場であったが、今年は自らがステアリングを握り、ジェントルマンドライバーの最高峰とも言えるGT3クラスに挑戦する。すでに今大会で併催されるFerrari Challenge JapanでGTCクラスのマシンでクラス優勝や表彰台を獲得していることもあり、前澤選手としての活躍に期待を寄せるファンも多い。

そのほかには666号車・Seven x Seven with KFM・Porsche 911 GT3 R (992)・Bankcy/藤波清斗ペアが新たにチャンピオンシップに加わる。藤波は今シーズン、すでにFanatec GT World Challenge Asia Powered by AWSにてPorsche Center Okazakiから参戦しており、SROのパドックでは顔馴染みとなっている。新たにポルシェがGT3クラスの参戦メーカーとして加わることで、シリーズはさらなる彩りを見せる。

そんなJapan Cupは、今大会で新たなチャンピオンが誕生する。

GT3総合ドライバー選手権は、残り2レースでチャンピオンが確定。今シーズン3勝、6度の表彰台を獲得した98号車・K-tunes Racing・Ferrari 296 GT3・山脇大輔/高木真一ペアは、同チームの96号車・K-tunes Racing・Lexus RC F GT3・末長一範/新田守男ペアに36ポイント差をつけている。96号車が逆転を狙うためには、今週末、最低でも1勝を上げなければならない。

55号車・TEAM MACCHINA・McLaren 720S GT3・植松忠雄もタイトルの可能性を残しているが、45ポイント差を埋めるには両レースで勝利しなければならない。一方、Amクラスランキングでは現在17ポイント差で首位に君臨していることから、クラスチャンピオンの獲得に期待が高まる。

GT4クラスでも複数のタイトルが懸かっており、総合ランキングとSilver-Amクラスランキングでは、38号車・WAKAYAMA TOYOTA with HOJUST RACING・Toyota GR Supra GT4 Evo・末廣武士がリードするトップ3との差はわずか7ポイント。トヨタ勢では39号車・TOYOTA GAZOO RACING INDONESIA・Toyota GR Supra GT4 Evo・ハリダルマ・マノッポが6ポイント差、3位には50号車 YZ Racing・BMW M4 GT4・藤井優紀/加納政樹ペアがつけている。

今シーズンから独立したJapan Cupの初代チャンピオンに輝くのは、だれなのだろうか。